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@柔道の普及
1961年、日本講道館から女川6段、そして翌1962年には平沼5段がサウジアラビアの財閥アリー・レザー一族が経営する「フィラーハ学園」にそれぞれ派遣され、同学園において柔道の指南にあたり、成功を収めた。その後、仕事で同国に赴任した日本人有段者たちの指導などにより柔道は
サウジ国内に徐々に普及していった。
1986年から約8年間、講道館6段の鳥海又五郎氏が柔道指南のためリヤードに滞在し、
サウジ国内各地で多くのサウジ人若者に柔道を基本から教えた。最初の4年間は青年福祉庁との契約に基づくものであり、後半の4年間は日本政府の国際交流基金からの派遣によるものであった。同氏をはじめ他の日本人ボランティア指導者たちの努力の結果、今や柔道は
サウジ国軍と警察の正課として取り入れられるほどになるまで、
サウジアラビア社会に深く浸透している。
A日本から派遣のスポーツ使節団
・1986年11月、
サウジアラビアをはじめとするGCC諸国に次のグループから構成された日本青年団が訪問した;国会議員団(9名)、サッカー(21名)、バレーボール(12名)、空手(9名)、柔道(5名)、熊本県グループ(14名)。各国においてデモンストレーション、親善試合などが行われた。
・1993年2月、柔道、空手、剣道、合気道の専門家総勢32名から構成された日本伝統スポーツ・ミッションが
サウジアラビアを含む中東5カ国を訪問し、デモンストレーションと技術指導を行った。
・1994年11月、国際交流基金から空手指導専門員が派遣され、
サウジ国内の空手チームを2カ月間指導した。
・1997年3月、日本柔道連盟の柔道ミッションがリヤードを訪問し、模範演技を披露した。
B
サウジアラビア・スポーツ団の来日
・
1992年10月、広島で開催されたサッカー・アジアカップ選手権大会にサウジ・ナショナルチームが、スルターン・ビン・ファハド青年福祉庁副長官を
団長として参加し、準優勝の好成績を収めた。
・
第12回アジア大会が1994年10月2日から16日までの15日間にわたり広島で開催され、アジア42の国・地域から来日した約5,000名の選手が34競技、337種目で力と技を競った。アジア大会出場5回目となる
サウジアラビアからは役員58名、選手116名が参加した。選手団は、空手で銀(65kg級)と銅(80kg超級)、テコンドーで銅(フライ級、フェザー級)、射撃で金(クレー・スキート個人)、陸上で銀(3,000メートル障害)、銅(1万メートル)、ボクシングで銀(ヘビー級)、銅(ライト級)のメダルをそれぞれ獲得した。大会を成功に導くため、
広島市内にある63の公民館が、参加国・地域を一つ受け持ち、応援に当たる「一館一国・地域応援」活動を行った。
サウジアラビアを担当したのは広島
市安芸区の中野公民館で、サウジ選手を応援したばかりでなく、選手団と
住民との交歓の場を設けるなど市民レベルでの交流活動も活発に行った。同公民館では、このとき築かれた
サウジアラビアとの友好関係を継続するため、館内に常設スペースを設け、同国の国旗、
サウジ選手団代表から贈られた記念の盾やメダル、民族衣装、ポスター、写真、関係書籍類などを展示している。この日本初の民間レベルでの
サウジアラビア資料常設展示室は
青年福祉庁からも高い評価を受けている。
・1995年11月、
サウジ青年卓球チーム、1997年3月、
サウジ柔道チーム、
1997年12月には
サウジ空手チームが相次いで来日し、日本チームと親善試合を行っている。
・2002年6月、日本で開催された「2002年FIFAワールドカップ」に、青年福祉庁副長官で
サウジ・サッカー協会の副会長でもあるナッワーフ・ビン・フ
ァイサル・ビン・ファハド殿下を団長とするサウジ・ナショナルチームが出場した。残念ながら
サウジ・チームは予選で敗退したが、同チームがキャンプ地とした調布市の住民多数が試合会場に足を運び、
サウジ国旗を片手に熱い声援を送った。調布市主催の歓迎レセプションや子供たちとの交流など、様々な機会を通じ、
サウジ選手団と調布市民との友好の輪が広がり、日・サ両国間の草の根レベルでの相互理解が促進されたことは、ワールドカップがもたらした大きな成果であった。

C
競 馬
1999年、日本と
サウジアラビアの長年にわたる友好関係を記念して、サウジアラビアのアブドッラー皇太子から日本中央競馬会に「
サウジアラビア・ロイヤルカップ」が寄贈され、同年6月12日に東京競馬場において日本初となる
サウジ・
ロイヤルカップレースが行われた。その後、毎年同レースは開催されており、その優勝馬に与えられるアブドッラー皇太子寄贈の優勝カップは、新たなデザインのものが毎年
サウジ本国から担当責任者によって日本に持参されている。レースに先立って両国の国歌が演奏される中、両国国旗が掲揚されるが、この光景は両国間の友好親善の絆の深さを両国民の心に刻み込んでいる。
一方、日本中央競馬会もサウジアラビアにおいてジャパン・カップレース(日本・
サウジアラビア友好記念杯)を毎年開催することを決定し、2002年に第1回ジャパン・カップレースが首都リヤードの競馬場にて行われた。この相互競馬レースは両国間のスポーツ交流の歴史に新たな1ページを書き加えた。
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